森琴石(もりきんせき)1843~1921
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森琴石 調査情報

平成10年10月~現在まで、森家での調査などをご紹介します

■調査情報 平成20年(8月)

 

今月の話題

先月の続き
森 琴石長男「森 雄次(後年改名して 雄二)」が残した写真

~ 三井銀行勤務時代(二) ~

【1】

先月でご紹介しましたが、森琴石の長男「森 雄次(雄二)」は、”三井銀行”勤務時代の珍しい写真を多数残している。広島での写真は、原爆投下前の”広島の姿”を垣間見ることが出来る 注1

小樽支店勤務時代での、ボート部(OB)の写真や銀行内部の写真、雄次と妻{梅子}の写真などを、下にご紹介します 注2

親しくしていた同僚が転勤とになった際、別れの記念に、お互いの肖像写真や、家族の写真を交わしていたようだ。「平成18年5月【4】注3」にある”中上川彦次郎氏”は、その中の一人である。森家には70枚くらいの、個人写真や家族写真が現存する 。

森琴石は、明治14年、東京上野公園で開催された「第2回内国勧業博覧会」に、銅版による「商社株券額」を出品したが、その詳細は不明である。K氏コレクションには、森琴石が銅刻した、三井銀行の”証券”や”受取証書”の試し摺り 注3 があり、他の銀行の”証券・小切手・手形証券”などの試し摺りが所蔵されている。

森雄次が、三井銀行に正式入行する明治21年、紹介者”辻氏”、身内で身元引受人<十林氏>は、当時金融の町と言われた”今橋”に住んでいた 注4。身内には金融関係の職業に就いた者がいた。森琴石は金融関係者との縁”もかなりあったようだ。

 
 
注1
 

広島支店勤務時代


運動会の写真(小学校の校庭か?・明治31年9月秋以降)

撮影者=片山精三(広島市元安橋西詰)森 雄次は、ボート部のユニフォームを着た者の内(たすき掛け)か?

 
注2
 

★小樽支店勤務時代(ボート部OB・明治40年以降)


撮影者=本間写真館(小樽)    森雄次=3列目右から5人目(眼鏡、口ひげ)




★「森 雄次・妻 梅子」記念写真(明治41年3月)


森 雄次・妻 梅子

写真館=竹村(小樽港)・・・・・・長男「寿太」を身ごもっていた


梅子(戸籍名は兎免 うめ)=佐賀藩入江家の長女・父入江俊次郎は大隈重信の執事。

入江家&入江俊次郎=「家族係累:入江穆遠・武富圯南・久米邦武」・「平成13年1月」・「平成17年2月■3番目」・「平成18年3月【2】注5」・「平成19年3月【1】■4番目

入江俊次郎が明治15年に作成した『建物御届并宅地売渡証(控) : 麹町区長平松時厚宛 / 大隈家執事入江俊次郎』が、早稲田大学図書館の”大隈関係文書”として、WEB公開されています。表紙を含め44画像あります。


★銀行内部の写真(小樽支店と思われる)


銀行内部の写真(小樽支店と思われる)

 
注3
 

K氏コレクション=熊田司氏(大阪市立近代美術館建設準備室 研究主幹)のコレクション
・・・・・⇒「平成20年3月【1】注3」などに記述しています。

株券などの画像は、熊田司氏のご承諾の元、後月一部をご紹介します。

 
注4
 

森 雄次: 三井銀行への紹介人 辻 氏の住所=今橋3丁目24番地

辻氏(名は伏す)の住居については、門人:「氈受楽斎(六)氈受家に関する資料」で、地籍地図内に住所があり、◆氈受家と森家の縁 にも記述があります。辻氏についての詳細は不明。該当住所の土地名義人は”北川及倭?氏”とある。

森 雄次:三井銀行の身元保証人 十林氏の住所=今橋2丁目6番地

十林(読み=とばやし)氏=森琴石妻「ゑい」の姉婿と思われる。ゑいには姉妹が多かった。十林氏の住所の隣家(2丁目7番地)の名義人は「岩本栄之助」。ゑいの妹の子とされる。十林姓は和歌山に多いようだ。岩本氏の父は紀州の出である。遠戚に”森一鳳”がいたと聞くが検証の術が無く、当時の身内の詳細を知る者は全て他界した。岩本栄之助は、大阪の株式仲買人で、大阪市中央公会堂の寄付者。

今橋二丁目 地籍地図

岩本栄之助名義  十林家

★今橋2丁目6番地・・・森雄次、身元保証人"十林氏の住居”(名義人は小林となっている)。隣の7番地は、岩本栄之助の名義。

★その他今橋2丁目11番地・27番地も岩本栄之助の名義となっている。岩本栄之助の名義の隣、2丁目12番地の名義人”永藤徳太郎”は、森琴石の煎茶会図録スケッチに名が出、作品の縮図の中にも名が出る。⇒「作品:その他-煎茶関係スケッチ
★近隣には”鴻池氏”の名が見え、大村楊城親交者”高谷恒太郎”の名もある。

十林宅 岩本栄之助名義

 


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