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注1 |
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『改正 大阪區分細見圖 全』 奥附
明治九年十一月廾二日版権免許 |
同 十年二月 出版 |
原圖者 |
大阪府平民 |
蔀屋仙蔵 |
改圖人 |
大阪府平民 |
森琴石 |
出版人 |
同府平民 |
大野木市兵衛 |
同 |
同府平民 |
前川善兵衛 |
同 |
同府平民 |
森本太助 |
同 |
同府平民 |
岡島真七 |
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明治14年には増補版 「蔀屋仙蔵著 森琴石増補 改正 大阪區分細見圖 全」を刊行
奥附部分
(※画像はカラーコピー) |
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注2 |
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「蔀 関牛」 の別称 |
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●蔀屋 (しとみや) ●子偃 (しえん) ● 仙三 (せんぞう) ●徳風 (とくふう)
●い楊斎 (いようさい) ● 蔀 徳風 (しとみ とくふう) ● 蔀屋 仙三(仙蔵)(しとみや せんぞう) ● 関牛 (かんぎゅう) ●い楊斎 関牛 (いようさい かんぎゅう) ● い楊斎 二世 (いようさい 2せい) *い楊斎:い=草冠+夷 |
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注3 |
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蔀 関月・蔀 関牛 |
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関月は月岡雪鼎の門人なり、名は徳基、字は子温 い揚斎と號し、阮二と稱す、大阪の人、堂島二丁目に住せり、
初め雪鼎に學び、後和漢の畫法を研鑽し、最も山水及び人物に長ず、
叉雪舟を法とし、遂に一家をなす、筆致濃湿、遒勁風韻あり、叉詩書を能くす、法橋に敍せらる、
著す所の伊勢参宮名所圖會、及び山海名所圖會最も世に顕はる、
叉天満天神の繪馬及び篠塚伊賀守の國の如きは筆法蒼老、沈確、誠に絶作と稱せらる、
柴田義薫曰く、関月の山水人物頗る大家の度をみると其世に重んぜられしこと、略ほ推するに足れリ、
寛政九年(一に十年と云ふ)十月二十一日歳五十一(一に七十六)にて歿す、
其子関牛細字を能くし、門人に青井南卜、川上自若、鈴木霞洞、散橋清齋、金森教般、田上東亭の數人あり。
※ い揚斎 : い=(草冠+夷) |
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―「南画と書道」(八木奘三郎著・東京博文館・明治43年11月) より― |
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注4 |
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蔀 関牛 の著書 |
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「以呂波歌教鑑 いろはおしえかがみ」
「女諸通用文章」・「女諸礼綾錦」
「実語教童子教精注鈔 じつごきょうどうじきょうせいちゅうしょう」
「女訓浪華名所」
「庭訓往来」・「庭訓往来絵抄」・「庭訓往来具注鈔」
「日本往来」・「大坂往来」
「摂州住吉宮地図」・「備中国大絵図」
「文章大全」
「幼学以呂波歌教鑑 おしえかがみ」 ・・・・その他多数。出版年号、出版元などは省略する。
*「蔀 関牛」の書誌類については、「国立国会図書館、デジタルアーカイブ統合検索」などで、ご検索ください。「摂州大阪全図」については「webcut plus」で、検索出来ます。 |
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*「平成18年6月【1】」で記述した「小野桜山が収集した、大分県中津市の「耶馬溪文庫」には、蔀関牛著「庭訓往来具」(天保5)・「諸通文鑑」(嘉永7)が所蔵されている。
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「往来物」とは |
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平安末期から明治初期まで広く行われた、庶民教育の初等教科書の総称。初めは書簡文の模範文例集であったが、江戸時代には歴史・地理など、日常生活に必要な知識を教えるものとなった。「明衡往来」「尺素(せきそ)往来」「庭訓(ていきん)往来」など。 |
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注5 |
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「太陽コレクション・地図 江戸 明治 現代・京都 大阪 山陽道 1977 夏季号」
(平凡社・昭和52年)=特別附録3枚組の内、<明治‐大阪地図>が、森琴石改図のもの。 |
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※附録の地図は、森琴石の原本の鮮やかな色彩とは大きく異なる。 |
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注6 |
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「文政新改 攝州大阪全圖」
文政八年辛巳五月官許
同 八年乙酉九月発兌
浪華書林 播磨屋九兵衛梓(高麗橋壹丁目)
浪華 |
蔀関牛寫圖 |
仝 |
赤松善應校正 |
繪圖師 : |
大岡藤二方省 |
浪華 : |
川瀬五一郎 |
-大阪府立中之島図書館蔵-
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注7 |
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天保8年版:「天保新改 攝洲大阪全圖」=蔀関牛写図、赤松善應校正、樋口興兵衛鐫、大岡藤二方省、播磨屋九兵衛 |
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弘化4年版:「弘化新改 攝洲大阪全圖」=蔀関牛寫図、赤松善應校正、浪花積典堂、発売:播磨屋九兵衛・河内屋政七・伊丹屋善兵衛 |
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